2014年10月28日火曜日

シロアリ屋さんに一体いくら払い続けるのですか?

先日新築ダスティングという勇気あるご選択、ご採用を戴いたFさんから
前回のブログに関して、Facebook上でシェア、ご投稿をいただきました。

工務店の標準薬剤はガントナーMCで、キャンセルにより3万5千円の減。
5年保証で、5年ごとに再施工が必要で1回に15万円程度が必要とのこと。

これは安いほうだと思います。だいたい設計価格の比較で我々が想定を
しているのが、合成殺虫剤の場合、新築施工に5万円。保証は5 or 10年。
再施工の費用で15〜20万円(30坪総二階の家の場合)がごく標準的です。

今回はコストの比較をします。

同じ想定の家で、我々の設計価格は10万円です。それで標準15年保証。
相手はGLから1m以内の外壁の軸組等のみ(要は床上は外周部だけ。)
我々は基礎天端1m以内の木部全て、剛床の合板も間柱も全部やります。

我々の15年保証には大手保険会社が入っています(まともだとそうです)
5年後と10年後、2回の定期点検が必要です。こちらが1回5万円×2回です。
ですから、トータルコストでイニシャル10万+ランニング10万=20万円。
これで基本的には再施工は不要と申しています。

中には工務店さんやビルダーさん、住まい手さんにも猛者もいらして、
ランニングの10万もったいないから(我々もそこで儲けるつもりもない)
もういっそ保証5年でもいいよと。まあ15年保証料って3千円+消費税だけ
なので一応掛けておいて住まい手さんのお好きなように、なんてことが
あったりします。そうなると10万円、正確には保証料3千円に別途消費税。
合計で11万ちょっとで完結するわけです。

方や、合成殺虫剤(それに限りませんが、要は揮発する薬剤)だと、
最初が仮に5万円でも、5年ごとに15万ずつプラスかかっていくわけです。
そうなると5年目で20万、10年目で35万、15年目で50万、20年目で65万、、、
なんて調子で消費税と合わせて加算されます。 これで30年越えてくると
ゆうに100万オーバー・・・再施工が20万なら150万オーバー・・・

いや、5年に一回もしないよと言う方もいるかもしれない。まあ保証が
5年しかないものをそれでいいかはわかりませんが、じゃあ10年ごとで
10年目で20万円、20年目で35万円、30年目で50万円、、、或いは75万。
いずれにしても全く安くない金額です。現在価値に割り戻してください。

これなら、我々の全構造材処理で、最初に30万(と保証料+税金)だけ
出してもらえれば家中 アメリカカンザイシロアリも腐朽菌もOKなのに。

しかもこれ、再施工って床下だけの話ですよ?壁の中どうやって再施工
やるんでしょうね?できませんよ、壁剥がさないと。その費用は別です。
すなわち、壁の中は最大5年で、後はほったらかし、知りません状態。。

いいかげんですよねーーー。公庫の仕様って最低限度でもGL1m基準が
あるっていうのに、それすら5年(実際はそれ以下?・・・)で切れる。

しかも薬剤は有害性が疑われており、空気を汚し続ける。地獄ですね。
いったい何のためにやるんでしょうか。Fさんの気持ちよくわかります。

ちなみに Fさんが聞いてきたガントナーMCというネオニコチノイド系。
なんとEUでもアメリカ諸州でも、隣の韓国でも使用禁止になったのに
今年になって、しれっと住友化学(住化エンバイロメンタルサイエンス)
堂々新商品として発売してきたんですよね・・・正直感性を疑います。

そしてこの面々、住化や三井化学などのメーカー、なんとこの悪名高き
ネオニコチノイド農薬を使用緩和しようと、もともとゆるいのを最大で
2000倍緩和しようと行政に働きかけていてグリーンピースほか、心ある
大勢の国民から現在猛反発食らっています。恥ずかしいですね。
大切な地球、子供たちを守ろうともしない・・・

とにかく、ちゃんとしないとライフサイクルコストが膨らみますよと。
しかも不健康な住まいになりますよと。挙句に耐久性も落ちますよと。
マクロだけでなくミクロの話でもそういう話です。
逆に言えば、きちんとボロンdeガード、特に全構造体処理いただければ
ライフサイクルコストも抑え、健康快適な住まいで、耐久性も難燃性も
向上するという、いいことづくめですね。是非よく考えてみてください。

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